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ニュースリリース > 2002.01.10
T.固体高分子形燃料電池用燃料処理技術のライセンス契約の締結について
U.燃料処理技術に関する新たな開発フェーズの合意について
 
東京ガス株式会社
荏原バラード株式会社
株式会社荏原製作所
 
 東京ガス株式会社(以下東京ガス)は、荏原バラード株式会社(以下荏原バラード)、およびバラード・ジェネレーション・システムズ社(以下BGS)に対して、固体高分子形燃料電池*1(以下PEFC)コージェネレーションシステム用燃料処理技術*2を提供するライセンス契約を締結しました。本契約は非独占的なもので、両社それぞれと個別に締結したものです。
 また、ライセンス契約とは別に、東京ガスのライセンス技術に基づく1kW級の家庭用PEFCコージェネレーションシステムに関して、東京ガス、荏原バラード、荏原製作所、BGSの4社は、あらたな開発フェーズに入ることに合意しました。

■これまでの経緯
 平成12年以降、東京ガスの燃料処理技術を荏原バラードに提供し、荏原バラードは荏原製作所ならびにBGSと共同でPEFCコージェネシステムを開発してきました(※1)。
 平成12年秋には東京ガスが世界最高効率の燃料処理器の開発に成功し(※2)、その技術を用いて荏原バラードで開発した1kW出力PEFCコージェネレーションシステム試作機が世界最高レベルの発電効率を達成しました(※3、4)。
 これまでの取組みの中で、東京ガスの燃料処理技術に対し、荏原バラード、BGSが高い評価をしており、今回のライセンス契約に至ったものです。

※1 技術の提供については平成12年1月13日に東京ガス、荏原バラード、荏原製作
所連名でプレスリリース済み。
※2 平成12年10月16日、東京ガスよりプレスリリース済み。
※3 平成13年2月22日、荏原バラードよりプレスリリース済み。
※4 平成14年1月8日、荏原バラードよりプレスリリース済み。

T.固体高分子形燃料電池用燃料処理技術のライセンス契約の締結について
■契約の概要
 東京ガスは、PEFCを用いた家庭用コージェネレーションシステムの実用化に向けて、燃料処理技術を含めたPEFC関連技術を開発しています。燃料処理技術に関しては、小型・高効率な燃料処理器や常温で使用できる高性能な脱硫剤等を既に独自に開発しており、今回はこの燃料処理器に関して東京ガスが取得あるいは申請中の特許及びノウハウを荏原バラードおよびBGSに個別にライセンスするものです。
 本契約に基き、今後荏原バラードおよびBGSがPEFCコージェネレーションシステム用の燃料処理器を製造するにあたって東京ガスの技術を実施する場合、契約で規定した実施料を東京ガスに支払うことになります。

U.燃料処理技術に関する新たな開発フェーズの合意について
■本開発フェーズの概要
 この開発フェーズでは、荏原バラードは、株式会社荏原製作所、BGSと共同で、カナダのバラード・パワー・システムズ社(以下BPS)が製造する燃料電池本体と、東京ガスからのライセンスに基づき荏原バラードが製造する燃料処理器を組み合わせ、改良を重ねながら家庭用PEFCコージェネレーションシステムを商品化します。また、東京ガスは、燃料処理器の低コスト化・耐久性向上に向けた開発を継続していくと共に、荏原バラードが製作するシステムを運転評価し、家庭用PEFCコージェネレーションシステムの商品化を推進してまいります。

 荏原バラードは、2004年に商用機の販売開始を目指して、2000年度の試作機(プロトタイプ1型機)に続き、東京ガスの燃料処理技術を導入した1kW級家庭用PEFCコージェネレーションシステムの2001年度の試作機(プロトタイプ2型機)を既に製作しており、昨年12月には、このクラスで世界最高の実用発電効率(AC送電端)34%(LHVベース)を達成しています(※4)。

(*1) 固体高分子形燃料電池 (Polymer Electrolyte Fuel Cell ― PEFC)
 電解質(燃料極と空気極の間にあってイオンのみを通過させる)に高分子膜を利用。水素を燃料とし発電効率は40〜50%。作動温度約80℃。作動温度が低いため、起動停止特性に優れ、使用材料の制約が少なく、ポータブル型も可能といった特徴を有する。自動車用として研究開発が活発化し、そのため量産効果による急激なコスト低減の可能性がある。

(*2) 燃料処理技術
 メタンを主成分とする都市ガスやLPG等から、PEFCの発電燃料である水素を生成する技術。

[参考:各企業の概要]


東京ガス株式会社
 東京ガス(株)は、明治18年「東京ガス会社」として創立、ガス事業およびこれに関連する付帯工事、熱供給事業、その他の付帯事業をおこない、近年は天然ガスを中心とした高度で多様なエネルギー提供をベースとして、「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」を目指している。
所在地 東京都港区海岸1−5−20
代表者 取締役社長 上原 英治
資本金 1,418.17億円(01年3月末現在)
売上高 9,656億円(00年度実績:単独)


荏原バラード株式会社
 株式会社荏原製作所が51%、カナダ・バラード・ジェネレーション・システムズ社(BGS)が49%を出資して、1998年12月に設立された合弁会社であり、大小問わずBGSの全てのPEFCを利用した定置式発電システムを日本国内で独占的販売・製造・サービスすることを事業内容としている。
社長 大矢 正克 (荏原製作所 エンジニアリング事業本部 新エネルギー事業部長兼務)
所在地 東京都港区港南1−6−34
工場 神奈川県藤沢市本藤沢4−2−1(荏原製作所藤沢事業所内)
出資金 9.41億円


株式会社荏原製作所
 1920年機械メーカーとして設立。ポンプ製造では国内のトップメーカーである。近年、環境共生(ゼロエミッション)型企業を目指し、環境関連の総合エンジニアリングおよび半導体企業向け精密電子機器を製造するなどIT分野にも進出。環境関連ではエネルギー事業にも力を入れ、現在注目されている燃料電池のほか風力発電や太陽光発電事業も行っている。
燃料電池については、2001年12月に、バラードパワーシステムズ社に投資を行っている。
本社   東京都大田区羽田旭町11−1 ホームページ  http://www.ebara.co.jp
社長   依田正稔 資本金     337億円
従業員  4,993名 売上高     4,311億円


バラード・ジェネレーション・システムズ社(BGS)
BGSは、定置式発電システムでは世界のトップクラスの技術をもち 定置式発電プラントの商用化を目標に開発・生産・販売を担当し、バラード・パワー・システムズ社(BPS)の子会社として1996年12月に設立された。
会長 フイローズ ラズール
所在地 ユニットC,4242 フィリップス アベニュー バーナビーBC州 カナダ V5A 2X2
代表者 会長 フイローズ ラズール


バラード・パワー・システムズ社(BPS)
 BPSは、PEFCの開発において世界のリーダー的企業である。現在、バラード燃料電池はダイムラークライスラー、フォード、GM、日産自動車、本田技研工業、フォルクスワーゲン、ボルボ、GPUインターナショナル、アルストーム、シナジーなど各国のリーディングカンパニーでゼロエミッション自動車、定置式発電プラント及びポータブル発電システムの開発のために使用されている。
会長兼CEO フイローズ ラズール
本社所在地 9000グレリオン パークウェイ バーナビーBC州 カナダ V5J 5J9
事業概要 PEFC、それに関連する発電システム及び移動用システムの開発・商品化


[参考:写真資料]


 
 
以上
 
   

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