| 荏原バラード株式会社(以下、荏原バラード)は、昨年のプロトタイプ−1型機に引き続き、このたび、家庭用1kW固体高分子形燃料電池(PEFC)コージェネレーションユニットのプロトタイプ−2型機の開発を完了致しました。
今回、開発に成功したプロトタイプ−2型機は、AC送電端効率(LHVベース)を大幅に向上して、34%を達成しました。容積では、前年のプロトタイプ−1型機に比べ、274リットルの容積で約40%小型化しました。また、廃熱回収効率も47%(LHV)を超え、総合効率(LHVベース)において、81%以上を達成しており、家庭用1kW級PEFCコージェネレーションシステムとして、実用化に一歩近づきました。
荏原バラードでは、この結果を踏まえて、準商用機の開発を進め、2004年の商用機販売を目指します。
今回製作したプロトタイプ−2型機も、バラード・パワー・システムズ(BPS社)製PEFCスタック、東京ガス株式会社から技術供与を受けて荏原バラードが製造した燃料処理装置を使用しております。今回のユニットにもPEFCから発生する排熱をお湯として貯める貯湯槽(写真右側)が付属しております。
なお、家庭用PEFCコージェネレーションユニットは、家庭に供給されている都市ガスを利用して各家庭で1kWの発電を行うと同時に、発電による熱源を利用して給湯を行います。将来の分散型電源として期待されており、地球温暖化の原因となるCO2およびNOxなどの排出量を大幅に削減することが可能となります。
[参考資料]
固体高分子形燃料電池 (Polymer Electrolyte
Fuel Cell ― PEFC)
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電解質(燃料極と空気極の間にあってイオンのみを通過させる)に高分子膜を利用。水素を燃料とし発電効率は40〜50%。作動温度約80℃。作動温度が低いため、起動停止特性に優れ、使用材料の制約が少なく、ポータブル型も可能といった特徴を有する。自動車用として研究開発が活発化し、そのため量産効果による急激なコスト低減の可能性がある。
資源エネルギー庁長官の私的研究会である「燃料電池実用化戦略研究会」が昨年まとめた報告書によれば、実用化のシナリオは、2010年:自動車用約5万台、定置用約2.1百万kW。2020年:自動車用約5百万台、定置用約10百万kW。
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バラード・パワー・システムズ社(BPS)
| BPSは、PEFCの開発において世界のリーダー的企業である。現在、バラード燃料電池はダイムラークライスラー、フォード、GM、日産自動車、本田技研工業、フォルクスワーゲン、ボルボ、GPUインターナショナル、アルストーム、シナジーなど各国のリーディングカンパニーでゼロエミッション自動車、定置式発電プラント及びポータブル発電システムの開発のために使用されている。 |
| 会長兼CEO |
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フイローズ ラズール |
| 本社所在地 |
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9000グレリオン パークウェイ バーナビーBC州 カナダ V5J 5J9 |
| 事業概要 |
: |
PEFC、それに関連する発電システム及び移動用システムの開発・商品化 |
株式会社荏原製作所
1920年機械メーカーとして設立。ポンプ製造では国内のトップメーカーである。近年、環境共生(ゼロエミッション)型企業を目指し、環境関連の総合エンジニアリングおよび半導体企業向け精密電子機器を製造するなどIT分野にも進出。環境関連ではエネルギー事業にも力を入れ、現在注目されている燃料電池のほか風力発電や太陽光発電事業も行っている。
燃料電池については、2001年12月に、バラードパワーシステムズ社に投資を行っている。 |
荏原バラード株式会社
| 株式会社荏原製作所が51%、カナダ・バラード・ジェネレーション・システムズ社(BGS)が49%を出資して、1998年12月に設立された合弁会社であり、大小問わずBGSの全てのPEFCを利用した定置式発電システムを日本国内で独占的販売・製造・サービスすることを事業内容としている。 |
| 社長 |
:
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大矢 正克 (荏原製作所 エンジニアリング事業本部 新エネルギー事業部長兼務) |
| 所在地 |
: |
東京都港区港南1−6−34 |
| 工場 |
: |
神奈川県藤沢市本藤沢4−2−1(荏原製作所藤沢事業所内) |
| 出資金 |
: |
9.41億円 |
燃料処理技術
| メタンを主成分とする都市ガスやLPG等から、PEFCの発電燃料である水素を生成する技術。 |
以上
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