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ニュースリリース > 2001.09.25
世界初の下水汚泥消化ガス利用の「固体高分子型燃料電池
(PEFC)」のフィールドテスト開始
 
株式会社荏原製作所
 

 荏原は、下水処理場から発生する消化ガスを燃料とする固体高分子型燃料電池(PEFC)発電システムの建設を苫小牧市の西町下水処理センター内で行ってきましたが、このたび、設備が完成し、実証試験を開始しました。次世代の燃料電池として注目されるPEFCユニットの実証運転を、消化ガスを利用して行うのは世界でも初めての試みです。

 本実証試験設備は荏原バラードが納入するBallard Generation Systems, Inc.(以下BGS社)製の定置式250kW級PEFCユニットと、消化ガスの精製装置から構成されております。このたび、荏原が開発した本精製装置は炭酸ガス吸収に大量の処理水を使用することなく、PEFCからの排熱を有効活用し、ジエタノールアミンを吸収液として循環活用するという特長を有しています。

 従来、下水処理場で発生する消化ガス(メタン60%、炭酸ガス40%)は、消化槽の加温用温水ボイラの燃料として、または、発電用ガスエンジンやガスタービンの燃料として使用していました。しかし、燃料電池は燃料の化学エネルギーを直接、電気エネルギーに変換することから、この実証試験では、他の発電方式に比較してクリーンで高効率な燃料ガス利用を行うことができます。実証試験期間は、2001年9月から2002年11月までを予定しております。

 苫小牧市・西町下水処理センターは、市内三処理センターの汚泥を集約処理しており、消化ガスの発生量が多く、1981年から消化ガス利用によるガス発電設備を導入し稼動を続けていましたが、設備の老朽化により別の消化ガス利用方法を模索中でありました。
 このたび、荏原が設置した燃料電池発電装置は、燃焼行程もない環境問題に配慮した設備であり、荏原が、苫小牧市の許可を受けて実施するものです。

 荏原は、従来から環境共生(ゼロエミッション)型社会の構築に必要な技術とシステムの開発に総合的に取り組んでおります。今回実証試験を行う下水処理場の消化ガス利用発電は、将来家畜の糞尿あるいは生ごみから発生するバイオガス利用の燃料電池発電、あるいは廃棄物ガス化溶融炉で発生したガスを洗浄・脱硫して使用する燃料電池システム開発にも応用できるものと期待しています。


下水汚泥消化ガス利用 固体高分子型(PEFC)燃料電池発電設備(出力250kW級)
(左側 : 消化ガス濃縮装置、 右側 : PEFC発電装置)



固体高分子型(PEFC)燃料電池発電設備

以 上

 
   

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